ねこ人間 “Cat human”

まちなかアートライン Art line of the town
2012,8gallery(Oita Prefecture Oita city)

ねこ人間 “Cat human” 安部泰輔

ぬいぐるみ週間を開催している間、商店街の路地裏に面したギャラリーで同時に行った展覧会。
街に住む野良猫をモチーフに、新聞やダンボールを利用して大きなネコの頭のハリボテを制作。それをギャラリーの空間に吊るした。
観覧者は、ネコ頭に自分の頭を入れることで作品を体感。そのことにより観覧者は自分自身として見られることから切り離され、またネコの目から街を見ることで通常とは違った視点を獲得する。
空間は通りに面しており、はめ込みの窓が壁一面に大きく開かれているので、ギャラリーの外からはまるでスクリーンに映った人形劇のように内部を見ることができる。展覧会を意識していない通りすがりの人々の目にも作品が触れる仕掛けとなっている。また、商店街で展開するまちネコ屋台のバッヂと合わせることで、ネコをキーワードにいつもの街の風景を複眼的に眺めることも促す。