光道(こうどう) “Light road”
ゴットンアートマジック 2012,田川市記念会館 他
GOTTON Art Magic 2012,Tagawa City Memorial Hall etc.
明治末期から戦後の炭坑に生きる人々の生活を描き、2011年にユニセフ世界記憶遺産に登録された画家・山本作兵衛の原画展に合わせて、筑豊の街で開催されたアートイベントに参加。
作兵衛へのオマージュとして、原画を元にした大きなタペストリーは古着を素材にパッチワークの手法で制作した。タペストリーは、作兵衛展の展示室につながるエスカレーターの上部に暖簾として設置。
暖簾の表は、作兵衛の作品「母子入抗」を、裏は九州鉄道筑豊線と母子入抗のモチーフを現代の人々が生活する街の夜景に組み合わせて配置している。汽車の煙突から出る煙はゴットン節の歌詞に形を変え、夜空に漂う「母子入抗」の暖簾をくぐり、原画展を鑑賞して過去の炭坑の生活を体感した観覧者が、新たな意識を得て企画展により街のあちこちに点在している作品と出会うこととなる。
本作品は観覧者が過去から現在、そして未来へと自然と行き来するためのアートゲートとしての役割を持つ。