2009「絵画の洪水」まいにち!アート/群馬県立近代美術館

“Flood of painting” Everyday!Art!

美術館のコレクションの中から壁面に展示する絵画を選出。展示室の床を見立ててブルーのカーペットを敷き、その上に実物大のオブジェ(クッションのようなもの)を設置する。
オブジェは水面に見立てた場所に映る影を古着により実体化したもの。来場者は靴を脱いでオブジェに寝転んだりしながらくつろいで実際の絵画を鑑賞することができる。
一つ一つのオブジェには、例えばある静物画の場合、皿の上に置かれた魚をはがすとその上に骨の魚が縫い付けてある…などの様々な仕掛けが用意されている、また、絵画に登場するキャラクター(宇宙人)はかぶりものに仕立ててあり、来場者は自由にかぶることができる。
絵画の影を実体化し、手に触れられる形で設置することで観客の好奇心を促す。そのことで好きか嫌いかなどの一方向からの判断に多角的な視点を加えてもらうことができ、新たな発見が生まれるのではないかと試みたインスタレーション。通常の美術展では、分断されているような印象のある常設コレクション展と企画展に関わりを持たせる意味合いを持つ。

モーリス・ルイス(1912~1962)作「 ダレット・サフ」で寝転がって遊ぶ子どもたち

ホセ・マリア・シシリア(1954~) 作「赤い花々」 の上で遊ぶ女の子

ホセ・マリア・シシリア(1954~) 作「赤い花々」 の上で遊ぶ女の子

花が立体になっていて、花びらをめくると虫が出てくる。

レオナール・フジタ(藤田嗣治) (1898~1992)作「人形を抱く少女」で遊ぶ男の子たち


人形が立体になっていて自由に持つことが出来る。

パブロ・ピカソ(1881~1973)作「魚・瓶・コンポート皿(小さなキッチン)」をじっくり見る男の子

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